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読書家のおばさんのリスト

 読書家のおばさんが本を送ってくれたので、その内容をちょっとシェア。

『浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ』講談社文庫

『これは弁護士の仕事ではありません!』富士見L文庫

活版印刷日月堂 星たちの栞』ポプラ文庫

活版印刷日月堂 海からの手紙』ポプラ文庫

『みんなのふこう~葉崎は今夜も眠れない』ポプラ文庫ビジュアル

 あと、自分で最近読んでおもしろかったやつ…

『少女ノイズ』光文社

 暇な方は是非。

若い女が嫌い

 若い女が苦手だ。特に店員でいたりすると、自分が馬鹿にされているんじゃないかと思う。ボーッと突っ立っていた自分も悪いけれど「お待ちのお客様どうぞー」と言ってもらえなかったのは、侮られているからじゃないか。フルメイクでいる女は、すっぴんの自分のことをダサいと見下してるんじゃないか。知らぬ間に、彼女らの引き立て役にされてやしないか。

 考え過ぎと言われればそれまで。でも、気になるものは仕方がない。若い女には、今までいろいろな思いをさせられてきた分、どうしても警戒してかかってしまう。彼女たちは失うものがないから、どんな生意気でも言うし、そして社会的に許されてしまう。実際にそうかどうかはともかく、そんなイメージがある。もっとも、そのまま老けて文句垂れ流しのババアになると、今度は一転して社会的問題になるわけだが。

 とにかく若い女が怖い。若い女が苦手だ。自分も性別は女性だけれど、女嫌いの男性の気持ちがまったくわからないじゃない。彼女たちの攻撃は、嘲るようで厳しくて、反論を許さないような形で来る。こっちはいつも、敗北感と屈辱にまみれて去るしかない。そういうのが、プライドが高く上品な人間には耐え難い、というのは理解できる。あ、男性の同性愛者に優しい人が多いのって、そういう理屈かな。

 いえ、乱暴なことを言いました。ただ、立場が弱いとされている側ほど発言権がある、っていうのは感じるよね。男性よりも女性、大人よりも子どもに、攻撃的な発言が許されている。だけどそれを振りかざして、エスカレートさせるのはやめてほしい。この世界は、弱者のためだけにあるのではないし、強者を弱者に尽くさせるためにあるわけでもない。弱いものは弱い。立場が劣悪で力がない。弱者の立場を利用するために弱者で居続けるのは、愚か者のやることだと思うが、どうだろう。

左右の耳が違う

 耳をね、見比べてみてほしいの。左右で形も位置も違うよね。私のは、右は丸みを帯びていて、左は吸血鬼みたいに先がちょっと尖ってる。右のほうが、位置は少し下。

 だからなんだ、と言われるかもしれないが、それを知っているのと知らないのとでは人生の味わいが違うぞ。だって、優れた美容師はそこまで考えて髪を切っているし、あと耳を整形する人間は少ないから、いざとなったら本人確認に使える。何かのミステリーでも「耳が3みたいな形をしていて、特徴的だったから覚えてたの」って、犯人描写の一部だったぞ。

 自分の体について知り始めると、自分がいかに自分のことを知らなかったか、目に見える形で知らされる。鏡を見る時は自動的に補正して見ているけど、鏡を二枚使って、鏡像をさらに左右反転させれば、顔の左右非対称がはっきりわかる。それが、他人が自分を見るときの顔なんだと知って複雑な気分になったり、化粧がうまくいったかどうかをシビアな判定で確かめたり。

 喩えるなら、家の外観と内側のインテリアはまるで違うように、自分が思う自分と他人の見る「私」は違ってる。それくらい開きがある。芸能人の人たちが綺麗なのは、客観的に自分を見る機会が多いから、欠点に気づきやすいんじゃないかな。だから、一般人でも客観視する習慣さえつければ、人生が少しはいい方向に変わるかもしれない。鏡を二枚使うみたいに。他人の意見を頻繁に聞いたり、写真を加工なしで撮って見たり。

 耳の位置が違うとね、髪を耳にかけるとき困るんだよね……

 

橋本愛を見て思う徒然

 硬質的で、人を寄せつけない感じで、顔立ちの整った女の子は好き。好きだけど気後れする。どうしてそういう人がタイプなんだろう。友達になりたいなーと思って近寄ったところで、彼女たちは自立心が強くて、基本的に他人を必要としない。私のほうは、自我を通すより他人に合わせることのほうが楽だからそうしてきた人間で、依存心が強く、庇護欲をそそって可愛がられるタイプ。彼女たちはそれが気に入らない。私は近寄って、彼女たちは私を蹴飛ばして、怒った私が「ひどいことされた!」と周囲に撒き散らして、結果、関係が悪くなる。

 話が逸れたけど「硬い雰囲気で、人を寄せつけない女王様タイプ」に、橋本愛が分類されると思う。実はこの人の写真集を買ったことがある。でも、カメラマン(男性)の「綺麗な女の子が、こっち向いて笑ってたら嬉しいよね」という意見を聞かされているみたいで、見ていてつまらなかった。それでブックオフに売り飛ばした。橋本愛、あの強い冷たいオーラがいいと思うんです。それを撮ってくれませんか。

 それにしても、なんで自分を突き放すような人々に惹かれてしまうんだろう。私の人間的な欠陥がそうさせるんだとしか思えない。普通に考えたら、自分と同レベルの優しい人たちと付き合って生きていくのが一番の安全策だというのに、それじゃ嫌だと手足をバタつかせるわからず屋が私の中にいる。

 橋本愛の出る映画(「PARKS」)は四月公開かな?まだビジュアルしか見ていないけど、吉祥寺に住む大学生の役なんですね。眼鏡かけてたら、もっとそこらへんにいそうな、清潔な大学生になったのに、って思う。モデルは美人な先輩。清潔で嫌味のない本当に綺麗な人。

創造性と教育の話

 湯川秀樹『創造的人間』を引き続き読んでいるけど、「日本の教育は独創性の発揮を促すようにはできてない(意訳)」という主張は当たっている。そりゃあ、口では「自分の頭で考える子どもを育てます」とか言っておきながら、実際には大人の望むようなことを、大人の望むタイミングで言ってくれる生徒を、いい子いい子しているだけだから、本当に独創性のある子は苦しむわな。「1+1は、なぜ2になるのですか?」と幼き日のエジソンみたいな発言をしたら、今なら下手したら病院に連れて行かれかねない。実際、そんなことを言ってカウンセリングを(強制的に)受けさせられたってケースもあったな。

 そういう教育体系が、一方では従順でよく働く人々を産み出したのだとしても、もう一方では深刻な人材流出を招いている。実力のある人は海外に行っちゃう、みたいな。今の教育制度の何が嫌いって「オレは昔ガマンした。だからお前もしろ」と意味不明な忍耐を強いてくるところにある。それで根性とか育つわけないでしょ。育つのは指導者への殺意のみ。人を教える立場にいる人間が、時代の移り変わりと危機感を有さない限り、教育現場は変わっていかないだろう。

 自分に何ができるのかはよくわからない。自分が強いられた我慢を年下にも押し付けたい、っていう酷な願望は、ひょっとしたら自分の中にもあるかもしれないから、余計なことは言えない。せいぜい、後輩の邪魔をしないように生きるだけ。

湯川秀樹『創造的人間』

 角川ソフィア新刊、湯川秀樹の『創造的人間』を買って読んでる。本屋で最前列に出していたけど、新刊だからなのか、それとも書店員さんのおすすめなのか、真相は不明だが残り一冊だった。きゃーラスイチ買っちゃった。

 物理学者のこの人は、しかし大変文章もうまい。美辞麗句を弄したりせず、文章の展開が滑らかで、本当に頭がいいんだなあ(ノーベル賞取るくらいだから当然なんだけど)と思ってしまった。「明確な論理」って文理を問わず大事なことだから、どこかの分野で成功している人は、誰でもある程度クリアーな文章が書けるものだけど、それにしても平易な言葉で、一般人を見下すニュアンスもなく、ここまで書けたら聖人レベルだよ。物理はさっぱりだけど、この方が別格なのはわかる。

 たとえば、この本の最初に収められた「第二の自然」は、「私は冬が好きである」と始まる。ふんふん、と思って読んでいると「冬が過ごしやすくなったのは、科学文明のおかげである(意訳)」と来る。次に「その代わりに自然と人間の間には隔たりができた」。ここまでで、起承転結の「転」までが綺麗に達成されていて、新聞の優れた社説でも読んでる気分になる。

 短いエッセイなので、残りはネタバレになるから省くが(値段は1000円+税です。よかったら読んでみてください)頭のいい人=クリアに物事が語れる人、っていう公式が成り立つことが、湯川秀樹によって私の中で証明されつつある。数学者の岡潔も美しく簡潔な文章を書く。書き手にとって必要なのは、時には文章力よりも数学的思考なのね。

悔しかったこと

 時々、思い出してしまう悔しい出来事もろもろ。

 大好きなお店に友達を連れて行ったら、彼女が食べログでその店を調べたこと。そうして「評価がすごい高い」と言った。ムカついた。もし評価が低かったら「この店、低評価だよ」とか言って、お店のことを貶めて、そこをチョイスした私の好みを暗に責めたに違いない。何よりも、自分の選んだものを疑われているようでカチンときた。こいつとは絶交した。

 催促しても、お金を返してもらえなかったこと。金額も小さかったし、たぶん舐められてたんだろうけど、いくらであろうが「返さない」というその単純な事実にイライラきた。それで「あの子に貸したら、返ってこない!ねえ、お金返してくれないんだけどどうしよう?」と言いふらして回った。周囲を抱き込まれてやっと、その人は、私に立て替えさせた150円を返してくれた。バーカ、と思った。それくらいなら150円、さっさと返せばよかったのに。今思えば、彼女の後輩にも泣きついて、外堀を完全に固めておくんだった。ケチと思われる方が、舐められるよりもマシ。

 馬鹿にされることが、自分は基本、嫌いなんだろうなと思う。見た目が穏やかとよく言われるけど、だからって下に見ていいわけじゃないでしょ。外見で人を差別する男が、私とだけ目を合わせないっていうケースもあったな。残念だけど、私は女たちからは重宝されてる。あいつ、いい顔して本当はヤリマン自慢の最低男なんだよ、不細工なのに生意気だよねって、噂を流したのは私です。早川君、ごめんさない。土曜日の夜なので、悔しさついでに懺悔します。