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道化でした、話さない過去

 私は、自分が人気者ではなく、道化だった頃の話を思い出している。「人気者」の男の子たちは私を指差して笑うし、その周りの女の子たちは虎視眈々と、私が何かおかしいことをしないか見張って、見つけるやいなや男の子たちとの話のネタにして、笑い者にした。彼女たちは、私の失敗を喜んで、男の子たちは私をからかって慰め者にした。

 「女のくせに」冗談を飛ばして、人を笑わせることができた。成績が良くて、行動が奇抜だった。そのどれもこれも、人目を惹くに値したから、目立たないように生きるなんて、所詮無理だった。

 自分の傍らで、口に手を当てて笑っているような、「女の子らしい」女が大嫌いだった。そういう奴は、自分では絶対安全圏にいて、先生には可愛がられ、あらゆるリスクを避け、彼女たちが避けた責任は、他の誰かに回る。そういう女どもが、死ぬほど気に喰わなかった。

 人生に一度でいいから、やってみたいこと。あいつらの惨めな失敗を、「かっこいい」男の子たちに囲まれながら、声を上げて笑う。彼女は自信を失って、捨てられて不安な犬みたいな目でこっちを見る。優越感って、本当に最高の感情だ。この立場の逆転を「上」の側から見るまでは、私は生きることをやめたりしない。