『ラブホの上野さん』観察日記

 ツイッターで恋愛相談を受け付けている(といっても、ほとんど人生相談になってる)「上野さん」は、漫画になり、遂にはドラマにもなっているようですが、この人すごく信用できる。金に媚びる占い師みたいな慰めは言わずに、現実を見せてくる。結局、人生って自分でどうにかするしかないんだよ、って淡々と丁寧に解説する。半端な生温いアドバイスより、よっぽど手間がかかっていて親切だ。

 漫画は四巻まで出ているのかな?執事スタイルの決まっている上野さんは人気みたいですが、ドラマで主役を演じてる本郷奏多、なかなかハマってませんか。「口調は丁寧だけど、言ってることが失礼」な面倒くさい感じ(褒めてます)がとても似合う。私は漫画より『ラブホの上野さんの恋愛相談』のほうが好みです。絵で見るより文章を読む方が好き、という人はこっちがおすすめ。

 『ごきゅうけいですか?ラブホスタッフの上野さん』は、初期の上野さん(勝手に初期と決定)が垣間見える一冊で、ツイッターで書かれたことがそのまま載っている。ご存じの通り、ツイッターの限界は140字だから、ひとつひとつのエピソードが短い。その後の、長文で人生相談に応える上野さんを知る人は、これでは物足りないと思う。その分、エッセンスが詰まっているとも言えるけど……。

 上野さんは、漫画の第二巻で「私が自己満足に浸って、誰の役にも立たなくなったときが終わり」みたいに言っていて(原文ではありません)、このバランス感覚を、この人はどこで身に着けたんだろうと少し怖くなる。思い上がりって言葉が許されない、何か厳しいものを感じる。いつか、その理由がわかるかもしれないから、今日も上野さんのツイッターを覗きに行こうと思う。