消費経済と環境意識の狭間で

 図書館も古本屋も、よく使います。ブックオフ図書館が嫌いな人はいるけど……ちょっと言い訳させてほしい。「それでは作家に印税が入らない!」と拳を振り上げる方もいるけれど、別に作家の財布を全く気にかけていないわけではないんです。図書館で借りられる本なら借りてすませ、読み終わった本はたいてい売るのは、いま流行りのミニマリストではないけど、本は場所を取るから借りて返すほうがいいから、そして読み終わったものを捨ててしまうのはもったいないと思うからです。

 ただ、本を売る時は、いつも奇妙な罪悪感を感じる。正規のルートで購入する人がいれば、作家にお金が入るけれど、古本ではそうはいかない。それくらいなら捨てたほうがいいのかな、とチラッと思うけど、いつも売っている。それはリサイクル精神のほうが勝るからで、小学校の時から「エコ活動をしましょう!」という授業を割と真面目に受けてきた身としては、もったいないことをあえてするほうが勇気のいることなのだ。誰かがまた必要としてくれるものを、捨てる必要はないでしょう?ということ。

 作家の中には「図書館で借りましょう、なんて言われても困るのよ」「ブックオフなんて、ホントにやめて」というスタンスの人もいるけど、私としては、今まで受けた教育に矛盾することを主張されて複雑な気分になる。買うよりも共有しましょう、物を捨てるのは極力避けましょう、って言われてきたはずだよ。

 一時期、過激なエコ思想に走っていて、下着類も服も、ボロボロになるまで着ていた。そうして、人に引かれて怒っていた。私は環境を大事にしてるだけなのに、なんで買っては捨てるあんたたちのほうが優遇されてるの、この社会では?あの環境意識の授業はなんだったの?結局エコなんて、やっても誰も褒めてくれない、経済のほうが大事なのだ、と学ぶのには少しだけ時間がかかった。そりゃ、毎シーズン買い物してくれる客が、どこだって大事だよね。

 ただ、本の世界でまた同じ思いをするのは抵抗がある。私が、買って読んでは捨てる、そういう人間になったら、作家の方々も満足だろうか。どうだろう。