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媚びることと、好かれる努力とは別もの

 媚びる人は嫌いです。だがしかし「ありのままの俺を愛せ!尊敬しろ!」という人は、半径5m以内に近寄りたくないレベルでお断りです。ありのまま?響きこそいいものの、それって、役立たずで頼りなくて、不潔で気持ちの悪い自分を改善する気はさらさらないけど、受け入れない奴は悪人だ!という極めて迷惑な思考回路ではないのか。ひと言で表せば「甘え」。それでおしまいだ。

 「私、こういう性格なんですう~」と言ってしまえば許されると思っている人は、自分が見捨てられる原因について、まったく考えたことがないんだろう。道を見失っておきながら「人に道とか訊けない性格だからあ~」と言っていつまでも迷っている人は、そのまま放っておくのがベストだと思う。そうではなく、代わりにどうにかしてやったが最後、「次もしてくれて当たり前♡」になる。

 男女を問わず、そういう人々の言う「どうして振られたのかわかんない!」なんて台詞には「だから振られたんだよ」と返す以外にない。逆に私が「こういう性格なんで」と、一切笑わず、相槌も打たずに話を聞き、悪い冗談だろうがなんだろうが、思ったことをすぐ口にしても、あなたは絶交せずにいられるとでもいうのか。

 相手からの利益を引き出すために媚びへつらうことと、相手に配慮すること。二つは全く別のことで、ここを混同している人はいる。媚びないことは美しいけど、それは誰に対しても不愛想であることとは全然違う。

 他人に好かれる努力を放棄するのは本人の勝手だ。ただ、それで被る不利益に文句を言う権利はない。結果がどうなったとしても、その努力ができる人は尊敬に値する。