劣等感

 外見が、育ちが、収入が……他人に及ばないことがあると、比較するほど不愉快になる。そういう時は、とりあえず何かする。絵を描いたり、ノートに徒然なるままに思うところを書くとか、何か手を動かす。そうじゃないと劣等感の深みに陥りそうな気がする。他人には見せない趣味とか、たった一人で楽しめる世界を持っていると、少しは比較から自由になれるんじゃないか、と思う。くすぶる劣等感っていうのは、本当にどうやって向き合えばいいんだろうな。かと言って、優越感なんてものは長くは続かないし。だって上には上がいるだもん。

 他人を批判したり、貶めたがる人は何がしたいかというと、要は手っ取り早く優越感が欲しいんだろう。裏を返せば、それだけ彼らは劣等感が強いんだと思う。できれば関わりたくないけれど、向こうからまとわりついてくる時は回避のしようがなくて戸惑う。

 劣等感に苛まれるんです、と相談すると「自分の好きなことに時間を費やしたらどうですかあ?~(「お気の毒に」と言いたげなニヤニヤ声)」と言う人がいるけど「向上心のないババアにはわからない苦しみですよね」と返すのが精一杯。なんだっていいから、私は相手を越えたいんだよ。どんな形でもいいから、上だと思いたい時があるんだよ。