アナログ生活

 昨日と今日で、計3通の手紙を書いている。友達の結婚祝い、あとは両親に近況を伝えるポストカード。封筒をシメるところに使用済み切手を使うアイデアは、何かの本に書いてあったのをそのままもらった。

 たいてい、美術館の展覧会か、本屋の雑貨コーナーか、でなければ文房具屋で買ったカードを使って出す。便箋と封筒のレターセットは、このところ買ってない。使い切る前に失くしたり汚したり、便箋が余ったり、あるいは単に模様に飽きたりするから、気に入って、パッと買って、書いてすぐ出せる、そのスピード感がいい。好きなものは額に入れて飾りたいくらいだけど、それだと溜まっていく一方だから、写真だけ撮って誰かに送る。

 メールで済むじゃん、と言う人はいるし、その通りなんだけど、これはもう趣味なので。実用性とか考えてないので。あえて言うなら、郵便によるタイムラグと手書きの文字と、カードの手触り、何よりも「私はあなたにここまで手間暇かけましたよ」というのが伝わるから、アナログの地位が時としてデジタルよりも高くなるのだ。無駄がないのは素晴らしいけど、それはビジネスの現場の価値観。その自己満足のために、地球の資源を無駄にしているのですよ、とか言われると言い訳に困るけど、そんなこと言ったら現代芸術で、壮大な無駄をやらかしてる人はいるよね?これは日常におけるアート活動です、と言って切り抜けよう。最近の世の中「これは芸術」と言いさえすれば、かなりのことがまかり通るみたいだし。