エリートとはなんなのか

 「エリート」の定義がいまいちわからない。頭がいい?いい大学を出てる?なんとなく思い浮かぶのは、スーツを着た外交官だろうか。何言語か操れて、各国の歴史が語れる、知的文化人代表で政治にも関わっている人たち。イメージでものを言うのもよくないので辞書を調べると「権力を持った最高階級」と出てくる。具体的な条件はいまいち不明。フランス語で「エリート主義」というと「おちこぼれ無視」のニュアンスも持つらしいから、「もとから優れた人々」くらいの意味なのかもしれない。

 「士農工商」という言葉が歴史の教科書から消えたのは、実際にそんな身分秩序はなかったからだとか言う。日本の階級意識は、ヨーロッパに比べればはるかに薄そうだ。階級移動ができる代わりに、上位層が社会を支えるノーブリス・オブリージュの観念も希薄、といったところか。寄付文化は、あまり日本には根付いてない。稼いだ金はあくまでも自分のもの、って感じなのか。物乞いもいないし、寄付したお金が直接誰かの手に渡るっていう経験がないと、寄付そのものに懐疑的になるのか。理由はいろいろあるんだろうけど、コンビニで働いた経験から言うと、身なりのよさそうな金持ちほど募金しない。労働者階級のおじさんが「財布が軽くなっていいやね」とか笑いながら、お釣りを入れていく感じ。こういう庶民?の人たちが支えてきた国なんだろうな、日本って。そうして、その「庶民」を切り捨てるようになったときが、この国の危険兆候なんだろうなって。