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好きな写真家はリウ・ミセキです。

 本屋で会った写真集『季楽ドール ルーチェ』の衝撃から、早6年。リウ・ミセキは、相変わらず別格の写真家として私の中に君臨している。「物語る写真」と称されることもあるようですが、光と影の、強いコントラストを恐れない写真群は鮮烈で見とれる。『ルーチェ』の中で特に好きなのは「キリスト」ドールの一葉。ただ単に人形を撮ったところで、あんな風に恍惚とした表情に見せることはできない。「こういう写真を撮りたい」っていう強烈な思い入れがないと、あんなの撮れないよ……。

 本城直季も好きです。あのミニチュアと現実が交錯する世界観、日常が非日常に見えるあの感じ。ずっと前、ドールハウスとかジオラマに使う道具の売り場で、小さなミニチュアの人があって、それが自分とそっくりの格好をしていたことがあった。なんか変な気分になった。「繁華街の人々」みたいなタイトルがついてたけど、私がいたのはデパートの片隅だ。誰かのジオラマの中に、自分にそっくりの人がいて、繁華街の人として一生、立ち続ける。そんな想像をするとなんだか、その時の格好とか記憶とかが完全に保存されて凍結されて、自分の知らないところで永遠になるみたいで悲しくなる。

 

写真家 リウ・ミセキ WORKS of MISEKI LIU

本城直季 NAOKI HONJO