『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

 「今の世の中は、男も女もみんな「愛されたい」んです。」

 上の一行は、いま読んでる本からの抜粋。みんながみんな「愛され待ち」という雰囲気は、確かに感じる。でも、そんな世の中だからこそ、一歩踏み出せば他人と違う経験ができる。恋愛に限らず、自分から先に好意を示したほうがうまくいくことはたくさんある。そうして、ゲスいことを言えば、その好意がなくなったらさっさと関係を切ればいい。その主導権はこっちにある。だって、向こうはどう頑張ったって「待ち」の姿勢しか取らないから。どんな人間関係も、動ける側が勝つ。

 『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』は、恋愛の話をしているはずなのに、親子・友人などなど、他にも通じる話が書かれているから面白い。図書館で予約が入っているのも無理ないな。人が恋をするのは、自分に足りないものを埋めたくてするのだけれど、実は恋愛でそれは埋まらない。当たり前だ。寂しいとか自分が嫌いとか、そういう感情って異性では満たされない、自分の中のブラックホールなのだ。

 恋多き人って、要は自分に満足していないんだろうなと思う。私は自分から恋愛を始めることがなくて、自分でも淡白な人間だと思っていたけど、人生に特別不満がないなら、足りないものを埋めてくれる誰かを強烈に求める必要もないわけで。苦しくて楽しい恋をしない代わりに、淡々とした日常を手に入れてる。そう考えると、プラスマイナスゼロって感じがする。幸せなときは、人間、誰かを欲したりしない。