女性蔑視は、男性への負担から起こるのではないかと


ドビュッシー(Debussy):アナカプリの丘 金子一朗(Ichiro Kaneko)

 ドビュッシーの繊細な出だしが好き。アナカプリの丘。

 

 学生らしき若い男から、すれ違いざまに「調子乗んな、ブス!」と言われたことがある。こういう「女を罵倒するオレ、女よりも地位上だから」みたいな奴、なんとかならないかなーと考えた。男性としての自分に自信があったら、こんなことしないだろうから、悪いのは「男らしくあれ」「男らしいとは女よりも強いということだ」「だから女を下に見ろ、相対的に上に立てる」という思考回路を生むような洗脳教育のせいでは。

 男の人が強い、なんて思ったこともないです。だって女の人たちが十分強いのを見てきたから。その間、男性は繊細に傷ついてたり、黙って怯えて誰かの影に隠れてた。それが悪いなんて私は思わない。もちろん、ひ弱な男はモテないけど、男性はモテることと強くあることさえ諦めれば、きっとかなり生きやすくなるはずだよ。

 「男らしくあれ、つまり女を相対的に下にするんだ!」っていう人が少しでも減ってくれるためには「男に強くある義務はない。それを放棄していい」というメッセージがまず大事だと思う。主夫は立派なひとつの職業だし、女性が自分の体型を気にするみたいに、マッチョな筋肉がないことを悩まなくたっていい。繊細でいいし、役立たずでもいい。女の人に、代わりに働いてもらいなよ、あの人たちは本当に頼りになるから。というより、男が役に立たないと気づいたその瞬間から、彼女たちは驚くほど頼りがいのある人々に変身するから「女はバカだから俺らが頑張らなきゃ」とか言わなくて大丈夫。

 と、通りすがりのクズ男に言いたかったけど、言えなかった。