普通の人って、頭の中で誰も騒いだりしないんだね

 「普通の人」の頭の中って、こんな静かなんだ……と感慨に打ちひしがれている。

 今日は寝不足でふらつくまま無理矢理起きて動いていたら、夕方になって思考が停止した。どういうことかっていうと「頭の中で誰もしゃべってない」ってことだ。

 いつもは「さっきの行動はあれでよかったんだろうか」「ていうか私、一か月前に仕事でこんなヘマしたけど、あの人はどう思ってるんだろう」「他に何か済ませておくことなかったっけ」「中学の時代の教師わりと今でも憎い」とか、いろんな考えが駆け巡っていて、レジに並んだときだって「どのタイミングで袋いりませんて言おう」「今日はいつものおばさんいないの。なんで」とか、ずっと喋っている。脳内が休まる暇なんてない。「桜の見ごろはいつまでなのか」「写真を撮るべきか」「この後本屋に寄るべきか」……ずーっと「何か」を考えていて、そこが空白になることなんてまずない。

 それが今日、疲れのために頭が真っ白になって「あ、これが思考停止ってやつか。でも待って、なにこれめっちゃ楽」と思った。なにせ「真っ白」で、一人でいろんなことを考えて悶々としていれば自然と自分を責める思考回路に陥りやすいが、「そもそも何も考えていない」のだから自分を責めようがなくて、何せみんなと同じ方向に歩いて普通の人ぶってる限り、周囲から変な目で見られることもない。(普段は時々、思考内容が口から出ていて気持ち悪がられることがある)

 考えがストップしてしまうと「いま思考停止してるな」っていう反省精神すら消えて、もう楽。本当に、楽。考えるのを止めるのはよくない!ってずっと言ってきたけど、思考停止賛成論者になりそう。怖い。