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残念な「女性向け戦略」に共通すること

 残念な女性向け商品(女性向けに作られたのにさっぱり売れないもの)と、紀伊国屋書店の「本当は女子にこんな文庫を読んで欲しいのだ」フェアと。この二つ、まったく同じ構造で起きている問題だと思う。つまり

 

「女というものはオレたち(主語:企画を通すおっさんたち)に好かれたいはずだ」

        ↓

「オレたちはこういうものを持つ/読む女がいい」

        ↓

「オレたちに好かれたいならこれを買え!(これでマーケティング完璧!✨)」

 

 という思考回路だと思うのですが、いかがでしょうか。やたらダサいピンクの商品が横行するのも、女性がピンクが好きか否かではなくて

 

「オレたちはピンクを身に着けている女が好きだ」

        ↓

「女はオレたちに好かれたいはずだ」

        ↓

「だから女たちはピンクの商品を買うにきまっている!」

 

 とても雑ではあるけれど、恐らくそういうことだ。どちらも根底にあるのは「女の子は可愛いものが好きだ」という思い込みよりも「女どもは俺たちに好かれるために、可愛いものを持ちたいのだ」というおっさん視点だと思うのね。だからシックで上品な企画が仮にあって、女性の支持を得られるという計算が企画者の側にあったとしても「俺はこんなもの好きな女は嫌いだ」「女は俺に嫌われたくないはずだ」「よってこんなものは売れるはずがない」という三段論法で、おっさんが却下する。悲惨だ。