欧米コンプ、でまとめるのは乱暴だよ


ジーン・ケリー「雨に唄えば」

 『チキチキ・バンバン』、『ポリス・アカデミー』、『雨に唄えば』、『風と共に去りぬ』……小さい頃に見ていた映画って、こんなんだったよ。『ミスタービーン』も『きかんしゃトーマス』も『ピングー』も大好きだった。それを「欧米コンプレックス」ってまとめたくないなあ。欧米のものを好きって言うと、欧米崇拝者みたいに笑われることがあるけど、だって面白いんだよ。

 もちろん、中学校で歴史を勉強したあたりで、人種差別とか植民地とかの話題で嫌な気分になったし、大学に入った時点で、使う機会がないからと英語は捨てた。少しだけドイツに留学して知ったことと言えば、日本国内で冴えない生活してる奴は海外でもそうだってこと、人の醜さはどこも変わらないってことだけだ。日本は天国じゃないけど、言葉は通じるし住みやすい。

 それでも、EUやアメリカは、食わず嫌いで生きるにはもったいない。確かに押しつけがましくて高慢なところはあるけど(東洋人をイエローって呼ぶのやめろよ、と思う。どう見てもベージュだから。あとアフリカ系の人たちはブラックっていうよりブラウンだから)、彼らの作るものと付き合う毎日は少なくとも、ちょっと楽しい。コンプレックスって笑われても、語学の勉強も趣味の洋楽も、きっとやめないだろうなあ。第一、奴らを見ないで「日本文化最高!」って生きていくのはむしろ損。