ビジネス界隈のうるささ

 「社員のモチベーションを上げる」とか「人材不足」とかなんでもいいんですが……人を使うっていうことは、その人に対して責任が発生するっていうことなんだよ。即戦力とか言ってないで、育てることを考えて。今は恋愛・婚活市場ですら「完璧な男などいません。紳士的な男を夫にしたいと思うなら、あなたが彼にマナーを叩き込み、身だしなみに気を遣ってやり、紳士としての振る舞いを教えて育ててください」と言われる時代。

 働かせようと思うんだったら、働きたいと思うような環境づくりが必要なのです。単純な事実として。学生の頃にしていたバイトは、雇い主が大変よい方で、学校の予定が入ったときは快く休ませてくれるし、お給料はその都度きちんと支払われた。自営業だから「自分の名を冠して商売してる」という矜持がそうさせたのかもしれないけど、そういう人に雇われている以上、私も精神的に安定して仕事ができた。だから、とりあえず金。労働に対して支払うのは、やりがいとかではなく金。お金。

 冷たいことを言っているわけじゃない。貧しい人間は、他人に分け与えることができないのだから。好きな音楽家を支持することも、子どもによりよい教育を望むことも、お金があって成立する部分が大きいのだから。それは次の世代を支えるのだから。だから、人材が欲しいなら、手間暇かけて金かけて、育てるのが一番手っ取り早いし、それが「正解」だと私は思います。