消費スタイルは怠惰

 何かを楽しむには、それなりの能力が必要。ドラマひとつ見るにしても、言葉がわかっていなければ理解できないし、お茶を楽しもうと思えば、最低限の作法を知らないとできない。それなのに「私は指一本うごかさないけど、あなたは私を楽しませろよ」っていう、いわゆる消費者スタイルな人が多い気がする。友達関係でも、社会の中でも。

 ある主婦が「主婦はテレビしか見ないと非難される。内容はくだらないと思うけど、それしかやってないんだから、私たちはそれを見るしかない」と意見欄に投書していたことがあるけど。それは怠惰じゃないか。テレビの前でただ寝っ転がって「おもしろくない」って……。何かがつまらない、くだらないと思うなら、面白いものを見つけて、それを楽しむ努力をしたほうがよほど賢明だ。

 一歩も動かないで得られる楽しみなんて、くだらないテレビ番組程度のものなんだ。それを理解した方がいい。「誰か」や「何か」が自分を楽しませて、もてなしてくれると思っているから、不満に満ちた生活を送ることになる。違う、違う。踏み込まないと世界は応えてくれない。「さあ私を喜ばせろ」って態度の人に、近寄りたい人はいない。でもそれが「私も一緒に楽しみたい!」になれば、たいていは「こっちにおいで!」って言ってもらえる。

 受身で消費者スタイルな人間には、なりたくないな。何かをいつも創っていたい。