「男」として見ること

 電車内での化粧に文句を言うのは、自分が異性として見られていないと感じる男性なのでは――というようなことをどこかで書いたのだけれど、じゃあ誰かを男として見るってどういうことだ、と言われると定義を即答できない。化粧は「あなたのために綺麗にしてきましたよ」という、異性間におけるある種のメッセージだと思う。で、それを会社や電車の中でまで要求されていたらかなわないだろう……という擁護は置いておいて、男性として扱うとはどういうことか。

 世の中には「男はみんな五歳児!」というファンキーな主張を掲げる方もいらっしゃるけれど、私は「子ども扱い」というのは、公式の場では男性に嫌われることだと認識してる。人前で「あなたは何をやってもだめね、私がやるから座っていて!」と奥さんに言われたら、旦那さんのプライドが傷つく。そういう感じ。「できない」ことを前提に話をしないこと、無能を笑わないこと。それは女の人相手でもよくないことだけど、男性の場合、女性以上に傷つく人が多い。

 あるいは、本来は女性同士でするような生々しい話題を振らないこと。他の男性に歩み寄るための踏み台として見ないこと。そんなところだろうか。話しやすい男性は、ついついガールズトークに巻き込まれてしまうこともあるみたいで、でもそれって男たるその人に対してはとても失礼なことだなと思う。うまくまとまらない。