安定と引き換えに失いたいものなんて何もない

 独身でいるからこその美しさ、みたいなものがあるんじゃないかと考えてる。結婚できるできないで悩むよりも、結婚してからどう生きていくか、ちゃんと考えておこうと思う。仕事はしたいし、50代になったら社会活動で認められるくらいになりたい。お小遣い制と称してパートナーを搾取したりせず、どちらも自由であるような関係を築きたい。安定は欲しくても、淀んでしまうのは嫌だ。精神的に古くなっていくのは避けたい。なんでこんなことを急に言い始めるのか、というと。

 買い物袋をいくつも下げて歩いていたら、すれ違いざま、見知らぬ女(やや年上)が思い切り顎を上げ「ハッ」と馬鹿にしたように吐き出して去って行った。彼女からは、私がすることのない専業主婦に見えたのかもしれない。実際がどうだったかはともかく、既婚者になった後、本当に冴えない夢のないただのおばさんになり、一気に老け込むことはありえる話なんだ、と気づいてゾッとした。

 今日すれ違った彼女には感謝しないといけない。また新しいことに挑戦して、言葉にしようのない思春期のモヤモヤみたいなものを、ずっと抱えていたい、安全地帯から他人を妬んで攻撃するよりも、何かしら新しいものを創り出し、自分に挑戦していたい。そういう思いを新たに胸に抱くきっかけになったので。それにしてもあの女は、そうやって人を見下して道を歩かなきゃならない理由でもあるのか。そういう人間は、誰にも相手にされないよ、ドンマイ。