チバユウスケと青春

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 ボブディランの「Tell Me That It Isn't True」。歌詞集から。

 

 ボブ・ディランノーベル文学賞を受賞したって聞いたときは「ふうん」と薄い反応だったのだが、だったらチバユウスケが取ってもいいんじゃないかと感じるようになってきた。

 チバユウスケの詞集『ビート』は、15歳の頃にヴィレッジバンガードで買っていまも持ってる。その時の本当のお目当ては甲本ヒロトの詞集『日曜日よりの使者』だったんだけど、こっちはもう手放してしまって、本棚には黒いカバーの『ビート』のほうが残ってる。詩的な表現が忘れられなくて、いつの間にか、自分を十代に引き戻す一冊になってしまった。ロック自体は全然聴かない、ただ歌詞を詩として好きっていう、音楽ファンにしてみれば邪道な好き方だ。でも文句は言わせない。恥を忍んで言う。チバユウスケは私の青春。

 ところでボブディランの歌詞集を借りて、初めて彼の詞を読んでいるけど、もう既にいくつかの詩篇を好きになった。曲も聞いてみるかもしれない。どうしたって自分は書かれた言葉に惹かれてその中に住む人間だから、音楽の熱い気持ちなんていうのは一生理解できないのだとしても、歌詞をどう受容するかくらいは私の自由だ。誰かがギターを弾いてがなっている横で、静かに歌詞集を開いていたい。そういう人生でいい。