体型、ないものねだりの終わらなさ

 155cm、46kg。BMIの最適値は52.96kgだったから、ほぼ53kgが理想ってことになる。これが44kgまで落ち込めば危険領域。やたら痩せ型を賛美する世の中だけど、ガリガリになる必要はどこにもない。でも「痩せていればモデル体型、すなわち綺麗」と思ってダイエットに励む真面目な女の子の耳にはたぶん、届かない。ウエスト58㎝だと理想的、なんて話も聞くんですが、私にとってそれはチーズと野菜だけで飢えを凌いだ日のサイズです。

 人によって理想の体は違うと思うのだ。ちょっとぽっちゃりが一番似合う人もいるし、すらりと縦に長いのが魅力になる人もいる。骨太な人ならグラマラスを目指せるかもしれないし、華奢な体つきでスレンダーが持ち味になる人もいる。自分をよく知るっていうのは、それが例え外見のことであっても大事なのだ、きっと。だってそうでなければ、無理な拒食や過食(巨乳になりたいってバクバク食べる子もいる)で、かえって長所を捨ててしまう羽目になる。

 それがなんでできないかって言うと、ないものねだりが止められないからだと思う。オードリー・ヘップバーンマリリン・モンローにはなれない。彼女はグラマラスに憧れることをしないで、細身のスターであることを受け入れた。マリリンは整形もして自分を作り変えながら大衆の偶像であろうとしたけど、オードリーは違った。そういうところが好き。ないものはねだってもないのだから、あるものを磨くほうが話が速い。それでも、自分とは異なる何かに憧れてしまう気持ちはわからなくはないけど。