経済、戦争みたい

 中国に、すごく大きい図書館ができたと聞いて。素直にいいなあと思う。

 「どんな本も揃う図書館を作ろう」と言った人がいて「それを建てよう」と言った人がいて「それならお金を出そう」と言った人がいて、最終的に実現できたっていうところがすごい。経済成長といい、教育熱といい、あの赤い国にはもう敵わないんじゃないかな。

 時々「貧しいのは自己責任」「個人の努力で生産性を上げる」みたいな台詞を聞く。無理だろ、と思う。国のシステムがしっかりしていれば、大量の失業者や貧乏人は生まれないし、個人の努力なんて言葉は、神風特攻隊と同じくらい虚しく聞こえる。一人が命を犠牲にしても、国の勝利に繋がったりはしない。

 過労死なんて言葉には、経済戦争の捨て駒になった哀れな一員という響きすらある。闘わされているっていう感じ。経済力の戦争を。でもって、尻拭いさせられてるっていう感じ。誰かの失策を。

 誰かの失態の後始末なんて嫌だ、捨て駒なんて御免だ、っていう人たちがいま、大量にニートやフリーターになっている気がする。少なくとも自分の周りでは。あの人たち、働くようになったらそれなりに使えるだろうに、仕事に就こうとしないんだよなあ……。頭のいい奴ほど無職、って時代に、ひょっとしたらなっているのかもしれない。怖い。