メルシーベビーの日常ブログ

結婚相談所の語学オタク 

読書中、『パンセ』

 彼は昔の彼ならず、とはよく言ったもので……いま『パンセ』を読んでいるけど、「彼はもう彼女を愛していない。彼も彼女も変わったからだ。昔のままだったら愛せたかもしれないが」みたいな断章が出てきた。そうなんです、人って変わるんです。自分も相手も。だから、愛され続けることも愛し続けることも、ある程度の工夫なり努力なしには成立しない。そういう含意があると読み取ることもできる。

 人はそのままでいるようで、実際には日々刻々と変化している流動体だから、良くも悪くも変わっている。変化がない、というのは「変わらない」のではなく、流動しているものが淀んでいるのだと見るのが正しい。そう思うと、あまり起伏のない自分の生活を振り返って怖くなる。誰も自分の欠点を面と向かって指摘してはくれないし、自分だってできれば耳の痛い話は聞きたくないのだから、良くない意味で淀み始めていても、きっと自分ではそれがわからない。時には痛い思いをしながら清流を保つよりは、安全地帯にいて泥沼に安住するほうがラクではあるのだ。

 そう考えると、年を取ってもかっこいい人たちっていうのは何かしら見習うべきところがあるんだろうな。差があり過ぎてどこから見習えばいいのか見当もつかないけど、とりあえずところ外見くらい、チェックしておこうかな。