メルシーベビーの日常ブログ

美容、音楽、趣味のブログ。生きやすくなるヒントも書いていきます。

耽美主義者大好き

 耽美主義の小説家は、もっと認められていいと思いますね。具体的に言えば、サマセット・モームオスカー・ワイルド。『月と六ペンス』は、芸術家がどんな種類の人間かを繊細に描写してあまりあるし、あらすじよりもその文章表現を楽しむものとして価値が高い。『ドリアン・グレイの肖像』は描写力では落ちるけど、その奇抜な発想と退廃的美に評価軸を置けば、なかなかの逸品。

 そんなこと言ったら読書家の人に怒られるのかしら。でも小説って自由に楽しむものだからね。そうしてさらに言えば、自分がどう受容したかが大事なのだものね。

 『月と六ペンス』は、人間はこういうものだ、って思わされる冷静な文章が多くて、芸術家の人生なんかよりそっちに感動。「婦人は、生活のために働いた過去などすっかり忘れている」――そうそう、過去を作り変えて自尊心を保つ、よくある話。でもそれをこんな風に言語化できるのが作家の面目躍如たるところで。

 ロマン主義も嫌いじゃないんですが。『椿姫』、いい作品だよね。文体も読みやすいし綺麗な愛の話なんだけど、私は、人間がちょっと崩れてる耽美主義のほうが性に合うらしい。今はサガンの『ブラームスはお好き』を読み終わって(嫌気も耽溺もなく、さらりと読める)次はプルースト失われた時を求めて』を読む予定。

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